日本語教授カリキュラム
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日本語教授カリキュラムJ01 ~動詞の分類と活用~
- 今回は動詞の分類・活用について紹介します
- 日本語学校では専門用語を使って指導しています。
- 動詞の活用を覚えることは、形容詞の活用もそうですが、日本語学習において非常に大切であることを認識してください。この活用習得が不完全ですと、土台が不形成ということになります。
※日本語教授のカリキュラムを学んでいないと馴染みのない用語ですが、日本語学校の学生はよく使う用語です。
~動詞の分類~
- 動詞は大きく3つのグループに分類できます。
- Ⅰグループ動詞(U-verb)・・・・五段活用動詞 例:書く、話す、読む、買う
※Ⅱグループ以外の動詞として覚える
- Ⅱグループ動詞(る-verb)・・・・上一段活用、下一段活用動詞 例:見る、食べる、教える『-iる』『-eる』で終わる動詞
※例外:入る、帰るはⅠグループ
- Ⅲグループ動詞(不規則活用動詞)・・・・カ変、サ変動詞 『来る』『する』の2つのみ
- ※Ⅰグループ、Ⅱグループは学校によっては、逆にして教えていることもあります。
- ※Ⅲグループは『来る』『する』の2つしかないので、規則を指導するのではなく、それぞれの変形を覚えるように指導します。
~動詞の活用~
- ※下記で紹介しているものは、動詞の活用の一部となります。
- て形
- Ⅰグループ
『く』で終わる動詞→『いて』 例:書く → 書いて
『ぐ』で終わる動詞→『いで』 例:泳ぐ → 泳いで
『す』で終わる動詞→『して』 例:話す → 話して
『む』『ぶ』『ぬ』で終わる動詞→『んで』 例:読む → 読んで
『う』『つ』『る』で終わる動詞→『って』 例:買う → 買って
※上記以外の例外もあります
- Ⅱグループ
『る』を『て』に変形 例:食べる → 食べて
- Ⅲグループ
『する』→『して』
『来る』→『来て』
- た形
※『た形』は『て形』をベースとします
- Ⅰグループ
『て』で終わる動詞→『た』 例:書いて → 書いた
『で』で終わる動詞→『だ』 例:泳いで → 泳いだ
- Ⅱグループ
『て』→『た』 例:食べて → 食べた
- Ⅲグループ
『する』→『した』
『来る』→『来た』
日本語教授カリキュラムJ02 ~『は』と『が』の使い方~
- 『は』と『が』はどのように区別して使えば良いのでしょうか? 日本語教授カリキュラムを学習していない日本人にとってこれほど難題はないと思います。
- 以下は主な違いわけです。 我々は知らず知らずにこのように使い分けしているのです。
- 疑問詞の位置
- 『が』・・・・『が』の前に疑問詞がくる
- 『が』は未知を示し、『は』は既知を示す
- 例:船の上から人が手を振っている。 あの人は誰だろう?
- 例:むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
- 『が』は描写文(現象文)を表し、『は』は判断文(説明文)を表す。
- 疑問文・質問文に対する答えの文
- ①答えが肯定の場合、『が』で示した疑問文には『が』で答え、『は』で示した疑問文には『は』で答える
- ②答えが否定の場合、『が』で示した疑問文にも『は』で示した疑問文にも『は』で答える。
- 対比を表すには『は』を使う
- 例:紅茶は好きだが、コーヒーは嫌いだ。
- 『ハーガ構文』 『XはYがZ』
- ①Zが形容詞(または名詞)で、『YがZ』全体がXの属性を表す
例 像は鼻が長い
- ②Zが動詞で、XがZの目的語である
例 そのりんごは山田さんが食べた。
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日本語教授カリキュラムL03 ~『ある』と『いる』の違い~
- 『ある』の使い方
- 存在文
物の存在を客観的に描写、説明している文
例
学校の前に公園があります
- 所在文
物、人を主題にしてそれについて、どこにある(いる)かを述べる文
例
トイレは二階にあります
- 『ある』
物、生命はあるが自分の意思で動けないものの存在を表す。
例
机があります。 木があります。
- 『いる』
人間や動物など、自分の意思で動けるものの存在を表す。
魚が(池の中に)います。
魚が(冷蔵庫の中に)あります。
- 人の場合、『ある』は『持つ』の意味になる
例
国民にはいろいろな権利があります。